技術情報

本技術情報に記載された内容は、お客様が弊社製品をお使いいただくに当たっての利便性のため、現時点で入手できる資料、情報、データに基づいてまとめたものであり、参考値として取扱い下さい。

取り扱い上のご注意

各種規格認定取得

■ 米国UL規格 住友化学ファイルNo.E-54705

適合グレードの詳細については弊社までお問い合わせください。
医療用途、食品に接する用途はご相談ください。
その他特殊用途への使用をご検討の際は、弊社担当までご連絡いただければ、個別にご相談させていただきます。

スミペックス シートを安全にお使いいただくために

<取り扱い上の注意>

スミペックスはメタクリル樹脂です。
メタクリル樹脂は熱可塑性、可燃性、有機溶剤可溶性樹脂です。
スミペックスの取り扱い使用に際しては、製品安全性データシート(MSDS)を別途作成しておりますので、事前に必ずお読みください。
次の事項はスミペックスの取り扱いの要点です。スミペックスの安全な取り扱いにご活用ください。

  • 切断など加工作業における注意
    スミペックス取り扱い作業時は保護具(保護手袋、保護眼鏡、保護着、等)を着用してください。

    • 切断エッジ面等は鋭利なため切傷する恐れがあります。
    • 切断作業時等の際、破片の飛散で目を損傷する危険性があります。
  • 燃焼に関する注意
    スミペックスの取り扱い、保管場所では熱火気を使用しないでください。

    • 着火燃焼の危険性があります。万一燃焼した場合には、不完全燃焼により一酸化炭素等の有害ガスを発生する恐れがあります。
    • 消火には水、二酸化炭素、泡消火剤、粉末消火剤が使用できます。
  • 廃棄上の注意
    スミペックスを廃棄処分する場合には公認の産業廃棄物処理業者または地方公共団体に委託して処理してください。

    • 埋め立てる場合は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」等の法・地区条例に従い処理してください。
    • 焼却する場合は、焼却設備を用いて大気汚染防止法等の諸法令に適合した処理を施してください。
  • 保管上の注意
    消防法の指定可燃物(合成樹脂類)であり、市町村条例に従って保管、取り扱いください。

    • 床上や通路にスミペックスが散乱した場合、滑る危険があるので速やかに清掃して回収してください。
    • 直射日光、水濡れ及び湿気を避けて常温で保管してください。

<加工上の注意>

  • 機械加工
    切断、孔あけ、仕上げ、トリミング等の作業において、機械側の安全対策(カバー等)、工具類の研磨、スミペックスの固定、加工時の冷却(融着防止等)の点に注意してください。

  • 熱成形加工
    プレス成形、ブロー成形、真空、圧空成形等の作業において、シートの加熱は材料に応じた適正条件(各グレードカタログ参照)で行ってください。

  • 接着加工
    溶剤型接着剤(塩化メチレン等)、重合型接着剤、重合接着を使用しての作業において、換気は充分行ってください。

  • 印刷加工
    メタクリル樹脂専用の印刷材料を選んでご使用ください。

<使用上の注意>

  • スミペックスは温度及び湿度の変化に伴い伸縮します。使用においては伸縮を充分考慮して寸法を決めてください。

  • スミペックスはアルミニウムと同程度の表面硬さですが、損傷、キズを防ぐために、運搬・取付はていねいに行ってください。

    • 保護紙は取り扱い中はできるだけ貼ったまま行い、最後に剥がしてください。
    • 板の汚れは水、または中性洗剤を加え(1%程度)、軟らかい布で静かに洗い落してください。
  • スミペックスは有機溶剤との接触により、白化、クラック等を発生することがあります。更に湿度の高い環境ではその傾向が強く出ます。従って使用及び保管場所は考慮して決めてください。

<保管上の注意>

保護紙はつけたまま保管してください。溶剤の蒸気のこもるような場所に保管するのは避けてください。また温度の上がるような場所や直射日光のあたる所は保管場所として適当とはいえません。
水平置きとたて置きとではそれぞれ利点がありますが、板のそりを起こさないようにする為には次のような注意をしてください。

水平置き

大量の板が置けますが、下積みの板は出しにくくなります。
保管(1)図のように下に大きな板を置き、上に行く程小さな板になるように積んでください。なるべくなら同一寸法のものを重ねるほうがよく、積む高さはパネルの板の強さにもよりますが、50cm位までがのぞましいです。あまり高く積むとパネルにそりがでてスミペックスまでそることがありますので注意してください。

たて置き

多品種の板を整理するのには良い方法です。保管(2)図のように10°位の傾斜をつけてたてかけるのが良く、たて方によっては板がそる危険性がありますので注意してください。

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